大カテゴリー「複数物質味」は、2つまたは少数の物質が呈する味である。次に説明する「食品一括味」とは、関与する物質が特定できる(はず)という点で異なる。
「複数物質味」は、「混合味」と「統合味」の2つの中カテゴリーに分類している。この分類は統合された味が元の感覚の内容を維持しているか、新しい味として認識されているかで区別している。
「混合味」は下位カテゴリーが設定できないので、そのまま小カテゴリーでもある。
「統合味」は、「複合味」「香り関与味」「触感関与味」「二特性関与味」の4つの小カテゴリーに分類している。「統合味」に含まれる4つの小カテゴリーの名称は、「味覚性味」の関与を前提としたものとしている。たとえば「香り関与味」は、「味覚性味」の刺激情報が関与するとともに、香りの刺激情報も関与する味である。